Episode21-15

本当に力抜いて飾らずに泥臭く書いてるからレポートも公開する。

変わった先生、変わった授業で面白かった。

 

自分は漠然とアメリカに憧れていた。個性が尊重される国であり、人生の楽しみ方を知っている様に思えるからだ。19歳の夏、親の勧めもあって一人旅でロサンゼルスに行った。スケートボードとピュアアートを愛する自分はゼログラウンドの本物の文化に触れることと、アートシーンを覗くことを目的とした。観光やツアーではなく現地の人たちの生活を見たかったため、本当になんの計画を立てず街をさまよった。路上で見たもの、感じたこと、ホームレスとピザを分け合って食べたことなど、新しい文化に触れて驚いたことや感じたことなどを記述したらキリが無いが、その中でもダウンタウンの外れのアートディストリクトでの出会いは様々なものの見方を変えてくれた。

路上で声をかけられて出会った老人は70年台のヒット曲「Come and get your love」を生み出したRedBoneというバンドのボーカルでインディアンの末裔だった。一緒に小さなコーヒーを飲み終えると家に来るように誘われ、戸惑ったが車に乗った。音楽の話、アーティストが暮らす街アートディストリクトで育まれた芸術文化、アメリカの現状、インディアンの暮らしや精神論。日本の価値観では測れないものが多すぎて熱心に聞いて理解するのが精一杯だった。決して観光では訪れない、ローカルな芸術関係の場所に連れて行ってくれたり、僕らは偶然の出会いを最大限楽しみ、日本ではなかなか起こり得ない経験をした。彼と別れてから再び街を彷徨ってみると、フィルターが外れたかの様に生々しく数日前とは全く違って見えた。今のアメリカはとても冷たい社会だ。人種間の深い溝、格差、言語。上の階級とはまるで住んでいる世界が違うことを肌で感じた。しかしそれだけ周りの人は何処までも暖かく、助け合いながら生活している。個人が思い思いに生きていて価値観や趣味のあうコミュニティが沢山ある。なにより自然を崇拝するドミンゲスの言葉には文字通りユニバースを感じ、学ぶことをやめず新しいことにチャレンジし続ける彼の顔とその人生は輝いて見えた。自分も人間としての考え方や価値観の幅が広がった気がした。

日本は言うなれば真逆なのかもしれない。暖かい国、社会を演じるあまり個性は否定され、全員が平均を目指そうとする。そしてみんなものすごく疲れている。ワクワクしない国だ。こんなちっぽけな島国で若い世代の僕たちが考え、行動しなければならないことはなんだろうかと考える。

「人も社会も暖かく、誰も何かを演じる必要のない国。」

今まではアーティストとして海外で活動することを夢見ていた。しかしこの旅で日本人である自分がこの国に留まり、日本の時間を豊かにすべく命を燃やすことには大きな意味があることだと気付いた。それからは日本に芸術地区を作るという夢を持った。そして今、それを実現し統括するに相応しい人間性を身に付ける為にコミュニケーションについて考えている。

世界にひとつしかない概念や文化として自分自身を捉えて、他の人の概念や文化、社会と如何に触れ合い理解し、価値を生み出せるか。一生考えていたい。

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