Episode21-331
人格の画一化は大問題だよね?
電車で周りを見渡して寒気がした。
名もなき民衆が多過ぎる。
日本の経済は名もなき民衆の画一化に頼っている。
みんなに同じ方向を向かせないと儲からない、ネガティブなスパイラルシステム。
それらから抜け出そうと、個性を持って戦う人々は勇敢で崇高ではあるが、
本来それがあるべき姿だとも思う。
そして戦うべきものでもない。
じゃなきゃ格差など開くばかりだ。
普通に働いて暮らせる社会を作るには、
働き方を変えることもそうだが、
一人ひとりが生き方を見直す必要がある。
悲しいことに現状どちらも希薄である。
生きるべくして生きるのに、尖っていなければいけないなんてレベルの低い世界だ。
心が荒んでいるが故に世界は荒んでいる。
これは世界共通、全ての意志は直接的に影響する。
芸術についても同じである。
尖った心でなければ生き残れないなら、
それはそのひと本来の作品ではない。
それは生きているのではなく環境に生かされているのみである。